観光バス運転士のエッセイ集

----- 貸切&ツアーシリーズ -----

@ 貸切とツアー(会員募集)バス

貸切バスと一口に言ってもその乗務形態は様々である。大別すれば観光目的と輸送目的の2種類に分ける事が出来る。ここで言う貸切とは前記の観光目的となり、参加者の殆どは顔見知りか同僚などで、幹事役はそのご一行様の中から選任された方が務める事となる。

ツアーバスと言うのは、旅行会社等が企画したツアーに参加者を募り、その参加者各々は殆どが他人同士という、言うなれば目的地が同じ観光地であるだけの俗に言う乗り合いバスでありその団体を率いるのはその旅行会社の添乗員が兼務する事となる。
(弊社のドラゴンズパックの場合はガイドが添乗員役も兼務しています。)

では貸切とツアー、、、乗務員にとってはどちらがいいのか?
これは各々に一長一短があり一概には言えないのが本音でもあり・・・。

貸切での良い所と言えば、まず挙げられるのはその団体の代表である幹事様より“お気持ち”俗に言う“寸志”が頂ける事である。(最近は不景気も有って貰えない事の方が多いが…)(x_x;)超ガクッ!
後はバス車内が賑やかで家族的な雰囲気の中、乗務できる事だろうか。。。

では短所はと言うと、貸切ともなれば積み込み品にビール・酒等のアルコールは当たり前で、それにより当然トイレ休憩の回数も増える。酷い時は30分間隔で「止めてくれぇ〜!!」となり、目的地が近距離ならまだしも行程距離が数百キロにも及ぶ長距離の場合は精神的な部分もあるのか疲労感が普段の数倍にもなる。(乗務記録をつけるのにもそのうちに訳が分からなくなり・・・_(^^;)ツ アハハ)
また酔っ払いと言う事もあり集合時間もいい加減となり、行程上の時間との開きがどんどん出てくる。オマケに禁煙令でも出ない限り、視覚的連鎖反応もあってか一斉にタバコを吸い始める。当方も喫煙者ではあるが、約40名近い人間が一斉にタバコを吸い始めた時の密閉された車内は、限られた換気能力しかないバスの車内はまさに地獄である。。。

しかし一番最悪なのは一日目のホテル到着後、乗客が降りた車内の汚い事・・・w(゜o゜)wワオ!!
つまみの菓子や空き缶、酒やビールまでもがこぼされて、バス車内はまさにゴミ収集車?の如く悲惨な状態である。これを掃除するガイドさんには本当にいつも頭が下がります。

ツアーでの良い所は、乗客の大半が乗り合わせと言う事もあってか、比較的車内は静かである。
(愛知県のおば様方が乗車の場合はこの限りではないが…(爆))
トイレ休憩場所や到着時間、集合時間に至るまでほぼ予定通り進行させる事が出来る。
また当社ツアーの場合は添乗員がいない分、休憩時間や集合時間、出発時間などを行程上の都合に合わせて乗務員で判断できる為、気分的にストレスがないかも・・・
またツアーの場合は大半が禁煙と言う事もありタバコ煙幕(爆)にもならず、またアルコールも各自がほどほどなので泥酔者が出ない分、車内は比較的汚れなくて済む。

ツアーでの短所を挙げれば、予備収入?がマズ無い。(爆) また行程上に明記してあるコースは何があっても消化しなければならない。(事故や天災等でやむなく行程変更する場合も有るが、この場合参加者に一人でも不合意の方がいればそれは認められない)
また当社ツアーの場合添乗員がいない分、行程上の不備や昼食場所・ホテル等のお客様からのクレームについては全て乗務員にぶつけられる。

またガイド諸氏はまだ大変で、見学場所・昼食場所・ホテルに至るまで、通常添乗員が行う連絡確認業務までを担い、送客カードやバウチャー等の事務手続きまでをこなさなければならない。

貸切とツアー乗務を要約すると、前者の場合運転士は行程表通りの運行が困難となり(-"-)状態で運転を強いられる乗務であり、ガイドの業務は主に乗客の接待・給支・カラオケなどの音頭とりが主体となる。後者の場合、運転士は行程表どおりの走行が強いられ時間計算との戦いとなり、ガイドは案内業務主体の知力と教養が業務の主体となる。それゆえに各乗務員がどちらを好むのかはそれぞれの個性や考え方により様々で、どちらにしても大変であるには違いないということになるのか・・・

注)上記例はあくまでも愛知県における一般的な状況であり、全ての乗務にあてはまるものではありません。m(__)m

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A繁忙期の観光バス乗務員

繁忙期と言っても運転士とガイドのそれとではかなり違うのだが・・・
一年を春・夏・秋・冬と分けると、運転士の場合、年中忙しいと言う事になる。

運転士の場合、夏は東京ディズニーリゾート、冬はスキーで共に夜行乗務となりこの乗務にはガイドは乗務できないので必然的にガイドは比較的オフシーズンということになる。このうち両職種とも忙しいのが春の花見シーズンと秋の紅葉シーズンとなる。

当社に限らず、この春・秋というのは何処のバス会社も繁忙期になり斯きいれ時とでも言うのだと思うが、この時期における弊社当営業所の乗務員(運転士&ガイド)の通常の一日を紹介すると。。。

この時期の大体の出勤時間は平均早朝4時〜6時台となる。配車場所にもよって多少は変わってくるが、平均5時台が通常となる。
朝の出勤後、約15分間で運転士は乗務バスの始業点検を済ませ出庫に備える。ガイドはお茶・コーヒー・氷etc.の積み込み品を準備し、貸切の場合は指示のある場合、お菓子やビール等の積み込みを行いその後、フロントガラスまわりを水ぶきする。以上が終わると出庫となる。

貸切の場合は配車場所にバスを配車しお客様を迎える訳だが、自社ツアーの場合は5〜6ヶ所を2時間〜3時間掛けてお客様を集客し全員揃った所からやっと出発?(笑)となる。
その後は各目的地によってそれぞれの方向に向かうが、この春・秋というのはどこの観光地も大混雑・大渋滞が当たり前となり時間どおりにはバスが到着できない事もしばしば。。。あまりにも渋滞が酷い時はお客様に目的地手前からガイドの誘導により徒歩で向かってもらう事も。。。

行きが渋滞なら当然帰りも渋滞と言う事で、結局お客様を降ろし終わるのも夜遅くなってからということになり、その後車庫に回送し運転士は給油・車外洗車・モップ掛け(←洗車に時間が掛かるためガイドさんに手伝ってもらう事もしばしば…)をする。ガイドは車内清掃・ガラス拭き・水タンクの補給・使用済みウエスなどの洗濯を受け持つ。車庫に到着してからこれだけの作業だけで最低1時間以上は掛かり、その後乗務記録に記入し終業点呼を受ける。

全て終了するのが平均早くて21時、通常は22時過ぎとなる。その後、運転士の場合は通勤なので帰宅する。私の場合、帰宅平均時間が23時過ぎとなり、その後入浴・夕食(夜食?)をとり出勤時間の1時間30分前まで仮眠?(爆)をとる。多忙期の平均睡眠時間は2〜3時間くらいである。

ガイドの場合は寮生活者が殆どでは有るが、翌日のコースの下調べ(案内業務の為の勉強)が必要となり、その毎日がお客様が試験管という本番試験みたいなもので、それも始めて行く観光地などの場合は寝る間もなく勉強に励んでいる?ようです。(^^♪
(愛知県の場合は地理的に観光範囲が広く案内業務の勉強はかなり大変のようです)

よくお客様から「明日は休みですか?(^^♪」と質問されますが、多忙期には運転士もガイドも月に2〜3日程度しか休みはもらえません。酷い時には↑こんな状態で月にたったの1日ということもありました。(´ヘ`;)ハァ

この時期乗務員は寝不足の毎日で、お客様に対し万遍の笑顔で応対できない時もありますが、そんな時はどうか寛大な心でお許しを・・・( ^.^)( -.-)( _ _)

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B 運転士の苦労とガイドの苦労

☆『運転士における苦労』と言えば、やはり“初めて行く観光地や目的地”である。

いくらテクノロジーが進みカーナビゲーションが普及した昨今とはいえ、弊社のバスまた大半のバス会社でもそのような装備は殆んど無いのが通常。とりあえずは“その道のプロなのだから・・・”というのが会社側の言い分(タテマエ!?)で、実の本音は“運行上は地図があれば十分、特に業務に支障を来たす訳でもない”モノに対し、何十万円もの投資ができるはずも無い訳で・・・、と言う事は必然的に自費購入した地図を頼りに、とにかく行くしかないのである。(x_x;)シュン

運転士は次の乗務内容を前日、または前々日にその行程表によって確認する事となり、過去に一度でも行った事がある所なら気分的にも安堵感はあるが、行った事が無い場合は大変である。w(☆o◎)wガーン

まだ観光地であれば、先輩に聞くなりネットで調べるなりの方法がある。しかし研修旅行や視察旅行などの場合は全くマイナーな場所も多々ありで。。。(T.T)そういう場合は記載されている住所やTEL番号で直接そこに伺ったりする訳だが、マイナーな場所の場合その道案内もどうも不確かな場合が多々有りで。。。

例を挙げると、「道は細いけど、路線バスが走ってるので多分通れると思います」←この場合は危険度“大” 一般の方はバスは全部同じ大きさだと勘違いされている方が多いようで、路線バスという表現の場合、それがマイクロバスの場合もあり、その言葉をそのまま信じると痛い目に合い、最悪は大ハマリという事も。。。
「トラックが走ってますので…」←これも危険。2d車でも一般の感覚ではトラックになり、大型バスとは全長またホイールベースまでもが全然違います。こんな感じで、その道が通れるのか通れないのか、木や枝などの高さは大丈夫か等、地図では読み取る事が出来ない、正確な情報も得られない状態でも行かなければならない。かといってバスに傷を付けたり、ぶつけたりしたなんて事は絶対に許されない事で。。。(´ヘ`;)ハァ

他には右折しなければいけない所が“右折禁止” ガード下が“高さ制限” 進入路に“大型進入禁止”等、現場で初めて進めるはずの方向へ進めない時はパニックに陥ります。ヾ(>y<;)ノうわぁぁ
とは言え、周りの交通を妨げる行為はプロドライバーとしては失格!全長12b 幅2.5bもあるバスを路上停車しイチイチ地図を見る訳にもいかないし、お客さんの手前も有りそんなこともしょっちゅう出来る訳でもないし・・・ こういうことは考えただけでもゾッっとします。(爆)


☆『ガイドにおける苦労』と言えば、「行った事が無くても行ったフリ?」でしょうか…_(^^;)ツ アハハ

『Guide』⇒案内者, ガイド; 指導者の意味の如く、例えそこが「行った事が無くても」案内をしなければいけないと言う事です。「知りません」「分かりません」では仕事にならない訳で…(・・;)

ほとんどのガイドがその日の乗務を終えた後で翌日の乗務の勉強をします。例えその日がどんなに遅くなろうとも、どんなに疲れていても、またどんなに眠たくても次の日の乗務の為に勉強をしなければいけない訳です。と言うのも、お客様にとってはその日がリハーサルではなく本番なのですから・・・その意味で言い換えれば、毎日が本番!ガイドさんにとってはテスト・勉強の毎日と言ったところでしょうか?(^^;;;

愛知県の場合、地理的にまた高速道アクセスの良さから観光するには好条件で、3時間もあれば大体の観光地に行く事が出来ます。その広範囲をカバーし案内をする為には必然的に、覚える事、勉強する事の量は並大抵ではなく、ある程度の年功を積み重ねるまでは毎日が勉強⇒テスト、勉強⇒テストの繰り返しの日々となる訳です。

案内業務だけではありません。誘導業務(お客様を徒歩にて目的地(寺社仏閣や見学場所)まで引率する業務)も「分かりません」では済まされないのです。お客様を誘導の際、分からずに・知らずに歩き回した挙句に目的地に行けなかったなんて事になったら、クレームどころでは済まないからです。(たまに泣きながらお客様を誘導している新人ガイドさんを見かけますが…_(^^;)ツ アハハ)

その他にお茶やコーヒーの給支もしなくてはいけません。また最近では会社も不景気な折、お土産や訳の分からない健康食品又弁当などを車内で注文を受け販売する車内販売の業務までまかなっています。彼女達個人的には何のメリットも無い車内販売を「また車内販売!?」と言わんばかりのお客様の冷たい視線を浴びながら必死に注文を取っている姿は気の毒とさえ思える事も・・・(・・;)

何十年か前は、運転士もガイドも花形職業であり、この職業に就いていると言うだけで
優越感に浸れる時代もあったそうです。そんな時代にこの職業に就きたかったなぁ… _(^^;)ツ アハハ

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C あれも駄目これも駄目の厳しいご時世?

バス乗務員にとっては本当に厳しい時代になったような気がする。
昨日までは何の躊躇いも無く普通ににできていたことが突然禁止となるのである。(法的に禁止されたものもあるが…) 何十人もの人命を預かる交通従業員である以上何よりも“安全が大前提”というのは十分に理解は出来るが、まず初めに乗務員も人間であるという前提で考えていただきたいだけである。

その禁止条項の大半は新しく法的に規制されたものや、お客様の様々な思惑が交錯する中でのクレーム(電話・文書etc.)により苦情が届く。結果、会社的に検討を強いられ禁止せざるを得なくなり・・・というのが実情である。
その他の要因としては同業者の不祥事により社会的に問題となり、それによって足並みを揃わせなければならないといういわゆる“巻き沿い”をくらう形である。ここ最近特に強調された禁止項目を箇条書きで挙げてみると。。。

1.乗務中において実車の場合は運転中の喫煙が法的に禁止。
2.運転中の携帯電話の操作が法的に禁止。(バスには限らないが…)
3.乗務前8時間以内の飲酒が禁止。
4.宿泊先での飲酒の禁止。
5.乗務中(運転中)の飲食禁止。 etc...

である。とは言っても上記のどれもがなるほど納得する条項ではあるが、よくよく考えてみれば中にはそこまできめ細かく規制されると辛い物がある。それは乗務員もロボットではない生身の人間であるという事で。。。これは言い訳にもならないのかもしれないが、喫煙については眠気を紛らわす為に吸う事が大半であったし、喉が渇けば水分も補給したくなるのが当然の欲求でもある。
勤務体系の整備された規則正しい鉄道や他の公共交通機関とは違った規則性の無い、時には何時間もの走行を強いられる過酷な労働条件の中、またトラック等とは違い自分の意思では運行を自由に調整できない労働条件の中、“お茶”すら飲んではいけないと?・・・

飲酒は乗務前8時間以内の禁止ともなれば、次の乗務まで8時間も空くことなんてまず滅多に無い昨今の勤務状態では自宅に帰っても晩酌すらできない事になり、ならば翌乗務に余裕のある宿泊勤務時でと思えば宿泊先での飲酒も禁止され・・・要はバス運転士は「休日」以外は“酒”を飲んではいけないという事となるが、その休日も多忙期には1〜2日/月しか無い時もあるのに。。。

睡眠不足は安全運転の大敵であり、限られた時間内にいかに効率的に睡眠をとるかというのも一つの重要な仕事でもあると考えるが、これまではその効率促進剤的役割を担っていた“酒”の力も借りる事が出来なくなり無理にでも自力で寝るしかないのか・・・
法律が悪いわけでもないし会社の決めた事がおかしい訳でもない、それなのに矛盾を感じるのはそれ以前にもっと考えなければいけないことが置き去りにされているのではないだろうか・・・

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D 乗務員に対する苦情とクレーム?

会社内の掲示板に乗務員に対して注意・警告を促す掲示物が張られていた。その内容は、ここ最近の各バス会社乗務員の不祥事報道に影響されてか、お客様による乗務員に対しての監視の目が一段と厳しくなってきた。それによって会社へ寄せられる苦情やクレームを文書化し乗務員に対する警告・勧告という形で掲示されていたのである。

その苦情の中には現場乗務員から見て確かに“納得”でき自らの以後の安全意識や言動を見直せるきっかけになる物から “えっそんなことまでも???”とまで思いたくなるような物まで様々であり。。。その中から「ちょっと厳しいのでは?」と思えた物について書きたいと思う。

それは 『運転中に運転士がお茶を飲んでいた!昨今の諸報道でバス運転士による不祥事が取り沙汰される中、片手運転をするという行為は何十人もの人命を預かっているという安全意識に欠ける!』 というものであった。これを見た時にはさすがに唖然!としてしまった。C あれも駄目これも駄目の厳しいご時世?ともダブってしまうが、いくらなんでもお茶くらい…というのが正直な気持ちである。

運転士だって人間である。精神的・体調的・生理的に突然喉が渇く事だってあるのです。それを『安全意識の欠如』とまで言われたら・・・ しかしお客様がそこまで指摘するにはそれ以外の他に何かの原因があることはその文面から察する事は出来たが、それにしてもこんな形で書かなくても…という気持ちは否めません。

確かに道交法第70条 安全運転義務では「車両等の運転者は当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と定めていますので運転中に運転操作以外の行為をすると安全運転義務違反ともなるのでしょう。しかしそれによる実際の検挙は、その行為によって事故が起こった時にのみ適用されるのが現状のように、人間である以上運転中に運転操作以外の行為を絶対しない!というのは現実には無理のように感じます。

ここ数年来、過去にいろんな業者や企業が不祥事やミスを起こし、その度に大々的に報道され世間から非難や制裁を受けてきた。これまではそれは全て蚊帳の外の話であった物が最近の関連会社のバス運転士や会社による不祥事によりその矛先が今では自分達に向いている。これをきっかけにバス事業のあり方や交通従業員の安全意識・心構えを一新するいいチャンスかもしれないが、ここで勘違いされたくないのは一部の乗務員にはその部分での不心得者もまだ存在するかもしれないが、全ての乗務員がそうではないという事を・・・。常に安全運行を意識し、ただ運転するだけではなく、お客様に如何に楽しんで頂くか、如何に喜んで頂けるかを常に考えながら運転している乗務員が大半だという事を。。。

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E バス運転士から乗用車ドライバーへのお願い

大型バスの大きさは全長12b 車幅 2.5b 全高 3.8b(最高) 総重量 16d程度です。この大きな車体を日本の狭い道路事情の中で安全に運行させる為にバス運転士はかなり神経を使っているのですが・・・。

そんな中、事故を未然に防ぎバスをスムーズに運行させる為には一般乗用車ドライバーの協力が不可欠な物ともなってくるのですが、時にはその乗用車に(◎-◎;)ヒヤッ!! ムカ!!・・・(-_-メ)>っとさせられる事も多々あります。特に連休ともなるとその頻度は増大します。(俗に言うサンデードライバーが増える為)

確かに乗用車側から見ればあのでかいガタイが目の前でのんびりと走っているのは邪魔な存在かもしれませんが、総重量16dもあるバスは乗用車のように機敏には走れないのです。というよりも“走らない”という表現の方のが妥当かも・・・。

乗用車においてもそうですが、走行中に車内において運転中の過失から同乗者やお客様が負傷した場合、それは車内事故扱いとなり行政処分的には人身事故になります。バス車内では走行中であってもお客様全員が確実に着席している訳では無くガイドさんに至っては常に立っている訳ですし時には車内を行き来しながら“お茶”等の給支をもしています。また特に貸切の場合などの車内ではお酒でも飲んで!(^^)!ワイワイしているような場合は着席のお願いをしてもなかなか座って頂けるものでもありません。仮に全員が着席していても急ハンドルや急ブレーキによる負傷は皆無とは言えないのです。時にはそれによって何十人ものお客様を負傷させてしまうことも有り得ます。車内事故を起してしまえば当事者や他のお客様に多大な迷惑を掛けるだけでなく、行政的にそのバスドライバーは免許停止処分や免許取り消し処分にもなりかねません。そんな事になれば職を失うも同然なのです。その為、必然的に“急”の付く操作をしなくても良いような運転になるのです。

しかしいくら防衛運転に徹していても(◎-◎;)ドキッ!!っとさせられる事が多々あるのです。例を挙げれば、一般道路においてよくあるのが、黄信号⇒赤信号で減速中時の交差点手前での“無理な割り込み”やその後の“急ブレーキ”、これではこちらも急ブレーキをかけるしかないのです。こういう状況をある程度予測しながら車間も速度も落としてはいるのですが、次から次へと割り込まれる状況では成す術もありません。
次によく遭遇するのは、左折直前の乗用車が一旦右に膨らんで左折する行為…。内輪差を考えての事かとは思いますが、左ウィンカーを出しながらイキナリ!!バスの直前で右に膨らまれた時にはかなり焦ります。しかし実際には乗用車程度のホイールベースではそこまで左折時内輪差を気にする必要も無いはずですし、もしそれを運転免許試験でやれば確実に“減点行為”です。
他には右左折直前のウィンカーやいきなり何を思ったか後続車を省みないかの“急停車”そして道幅の狭い道路にもかかわらず平気な“路上駐車”etc. (´ヘ`;)ハァです。。。

自動車道路・高速道路においては、バスは等速走行を前提に走行していますので低速で走行している乗用車等に追い付くと追越をかけます。すると抜かれた乗用車はどうしても前に出たいのか・・・勢い良く追い抜いていった後にバスの前にわざわざ車線変更をしその後またノロノロ運転!(-_-メ;)テメ・・・追越し車線から追越しを掛けようとすると速度を上げコバンザメ?の如くにバスに速度を合わせる乗用車・・・(-_-メ)> 車線変更の合図を出しているにもかかわらず追越す訳でも無く減速する訳でもない乗用車(-"-) 嫌がらせをしている訳ではない事は理解できますが、追越し車線はあくまで追越しのために通行する車線であり、厳密に言えばいつまでも追越し車線を走り続ける行為は“通行区分違反”でもあります。社内規定により最高速度制限を強いられながら、それでも時間⇔時間で走行しているバスの事も理解して欲しいものです。

最後にサービスエリアやパーキングエリアでは平気でバス駐車エリアに乗用車を止めるドライバーもいますが、バスは目的地と時間の兼ね合いを計算しながら平均 90分〜120分間隔(愛知県バスの平均)で休憩を取っており、お客様にもある程度の協力のもとなんとかSA・PAに辿り着きます。やっと到着しても駐車帯が開いていなければ無理やりにでも開いているスペースにバスを止めますが、この状態では他車両通行の妨げになる事も多々あり、運転士は運転席を離れる事は出来ない状態になります。結局バスから離れることが出来ず出発時間になった為、出発となると運転士はW.Cにも行けないのです。(T.T) 乗用車は是非乗用車の駐車帯に駐車して欲しいものです。

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F 人間らしい生活がしたいなぁ!!

思い起こせばトラッカー時代・・・昼と夜の区別も無く[関東⇔愛知県]を着発・着発の繰り返しで、週一の休み以外はほぼ24時間ただひたすら走っていた。唯一ゆっくりできる時と言えば週に3日、関東向けの積荷を夕方過ぎに積み終えて深夜に関東に向けて出発するまでのほんの数時間のみであった。その時にいつも思っていた事は、ベッドに入ったらせめて“朝までゆっくり眠ってみたい!
夜は自宅のベッドで毎日ゆっくり眠れる仕事(昼に働く仕事)に戻りたい!”であった。自宅で取るのはいつも仮眠休憩みたいな物で実際には出先でトラックのキャビンで寝る時間の方が長い位だったからそんな風に思っていたのかもしれない。この頃、明日は“休み”という日はベッドに入った瞬間「今日は朝まで寝られるんだ・・・」と思うと、嬉しくて“(^。^)ニヤッ”としてしまったものだった。

そんな時いつも、通り過ぎるバスを見掛ける度に “バスの運転手はいいよなぁ〜 身形も小奇麗で家に帰れば朝までゆっくり寝られるんだから・・・ 同じハンドル回しでも雲泥の差だぁ”とか思っていた。確かに憧れもあった事は否定できないが、そんな“隣の芝は青く見える”(爆)的な感覚のみでこの職業に就いてしまった(笑) しかし実際にはどうだろう?答えはトラッカー以上に“最悪!”かもしれない・・・。確かに家に帰れば次の日が仕事であっても深夜に起きなければいけない事はほとんど無くとりあえずは朝まで寝られる・・・しかしトラッカー時代のように夕方に仕事が終れる事はほとんど無く泊り乗務を除いてその拘束時間の大半が早朝から深夜に至る。この秋の繁忙期での自宅での平均睡眠時間は2〜3時間でそれが2ヶ月以上も続いた事でもそれは理解できると思う。

一日の拘束時間は24時間/日の大半部分を占め、実務時間(実運転時間)も16時間以上という毎日がほぼ連続となる。公休はと言うと月に2日程度となり“祝日”どころか“お盆休み・正月休み”も当然無く、もちろん!その振り替え休日という概念もこの業界!?には無い(爆)
年中こんな感じでは無いが、春は“花見” 夏は“ディズニー” 秋は“紅葉” 冬は“スキー”で忙しくなり結局は年中何らかの理由で走り回っている事になる・・・。

トラッカー時代も楽では無かったが、その分“精神的”にはかなり楽な部分も多々あった。当たり前に祝日休みや盆・正月休みだってちゃんとあった。また荷降ろし先に時間にさえ到着さえすれば途中で食事を取る事も出来るし、眠気に襲われれば仮眠だって出来る。事故や災害等で通行止めや足止めにでも合えば、時間に迫られた積荷でもない限り多少の延着は許されるので無理をして走り続ける必要性も無い。それになんと言っても“積荷は文句を言わない”(爆)この事だけでもどれだけ精神的には開放された中で乗務していたか・・・と言う事である。

しかしバス運転士の場合は上記事柄がほぼ出来ないに等しく、運転中に空腹になろうが、睡魔に襲われようが、通行止めに遭遇しようが、何時間掛かろうともとにかく目的地までは何が何でも走り続けなければならない。常に乗客に監視!?(笑)されているような状況の中で、運転士は生身の人間では無く言わば“運転ロボット”のようなものでもある・・・。それにプラスして“積荷”が言葉をしゃべるので!?(爆)これが最高に運転以外で精神的疲労度を高めている要因である事に違いは無いのである。特に最近ではバス運転士による不祥事も相次ぎ何一つするにせよ慎重にかつよく考えてからの行動をしないと後から、クレームや密告等で酷い目に会う事になる・・・(泣)

こんな過酷な労働条件の中である為か最近では本当に些細な事で感動してしまったりする事も多々ありで・・・(笑) 例えば繁忙期には睡眠時間の確保が第一に優先されるべきで、帰宅しても“食うか寝るか”の二者択一を余儀なくされ入浴なんて物はシャワーのみで簡単に・・・というのが2〜3ヶ月続く。ある時、宿泊乗務での泊り先の温泉であったり月に2日程度しかない休み前の自宅での入浴の際であったりだが、ふと気付く・・・「こんな普通の事を当たり前にできる事がこんなにも幸せな事なんだぁ」と、、、もしこれが毎日当たり前に出来ていたとしたらこんな事には感謝もしない、いや・・・出来ないかもしれない・・・そう思える自分が幸せに思える。その時ついでに思う事は、もし命が絶たれる時が来るならばせめてこういう気分の時、今がいいなぁ〜とも・・・(爆)

しかしどんなごたくを並べても、既に10年以上もこのバス運転士という仕事をやり続けていられる理由には大変かつ過酷な部分もたくさんあれど、それ以上に素晴らしい部分もたくさんあるからで、それだからやり続けていられるのだと思う。運転が好きで旅行が好き、人やお客様との出会いがあり、そこに感動や思い出が刻まれていく。この大変過酷な職業をこれからも続けてはいきたい。がしかし“人間らしい生活がしたい!!”(;_;)うぅぅ・・・

                                           2003/12/ 4 (木) 22:16

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G 乗務員から見た“良い宿&悪い宿”

いざ旅行に行くともなれば、時にはそのメイン的存在であったり、また結果的にはその旅行の良し悪しまでもが左右されてしまうほどの大きな存在であるともいえるものが当日宿泊するホテル・旅館ではないだろうか?

日本全国には有名著名なホテル・旅館は数あるものの、その良否は賛否両論多岐に渡って意見が分かれるものでもあると思う。そのようなホテル・旅館の良し悪しについて、これまでの乗務で泊った宿(延べ1000件以上)での経験・体験の記憶を基に書き綴ってみたいと思う。

@ 旅館・ホテルの予約段階
この段階ではツアーの場合はほぼノータッチに近くそのホテルなどの従業員の接客態度を垣間見る事は皆無に近いものがあるが、個人予約の場合はそのTELでの対応で、ある程度お客様に対する意識を掴む事はできる。しかしほとんどのホテルにおいて、この段階での応対については余程小さな旅館以外ではその道のプロ?の応対となるので、シロート目での判断は難しいかも・・・(笑)

A 無事にホテルに到着・・・
この段階では気持ちよくまた快く出遅れることなく出迎えに来て貰えたかどうかが見所ともなるが、この場合も@と同様で、まず大半のホテルでは無難にこなしてもらえる。しかし中にはそうでは無い場合も・・・
(この場合はその後のお客様満足は期待しない方がいいかも・・・)

B 部屋に到着・・・
ここでのチェックとしてはまず“お手洗い”から・・・その理由としては、客室その他のお客様から当たり前に目に付く場所が綺麗に清掃され手入れが行き届いているのはどこでも同レベルであり大差は無い。しかしちょっと目線を変えてみれば、結構(?_?)ありゃりゃ!下手をするとヾ(・・;)ォィォィとなっている事も・・・。言いかえるならば、トイレ・浴室・洗面所etc.お客様のあまり目に付かない部分が綺麗に清掃され整理整頓され手入れが行き届いているホテルは、それ以外の大まかな部分でもまず問題なくお客様を迎え入れる状態になっているという事ではないでしょうか?!(^-^)

C いざ温泉または大浴場へ・・・
この段階で初めてタオル(手拭い)やバスタオルを手にする事になると思うのだが、このタオルの生地質がホテルによってかなり差の出る代物でもある。少なくとも当方の場合、この生地が薄っぺらないかにも安そうな品質の場合、一気にホテルに対する満足感は下方修正となってしまいます。

次にこれは男性の場合に限るのですが、備え付けのカミソリが最低でも二枚刃であるか否か?
これはお客様へのサービスとして質を取るのかコストを優先するのかのホテルの方針が見えてくる。肌の事を第一に考えた場合、髭剃り時の一枚刃での肌への影響を考えれば当然二枚刃以上となり上記のタオルも含めてコスト的にも安価なこの部分をケチっているホテルであれば、当然それ以上の部分でのお客様満足は期待できないと思います。また浴場内のサービスである石鹸やシャンプーリンスの銘柄でも、そのホテルの細かな部分でのサービス精神を一見して垣間見れる部分でもある。それらがいかにも業務用の低品質製品群であるとしたら、もう浴場には温泉などの泉質以外にはもはや満足感を得る部分は無いものと思って良いと思います。

浴場については専属の係員が常に常駐または巡回し、定期的に脱衣場また浴場内の整理整頓がなされているか否か?また同施設内の隅々に頭髪やゴミなどが溜まっていないかなどがポイントとなる、最後には当然浴槽内のヌメリやゴミなどが綺麗に掃除されている事も当然重要な部分となるのは清潔第一の浴場という性質上当たり前なんですが・・・。

D ホテル滞在の最大の楽しみでもある夕食!?(笑)
こればかりはその宿泊費の高低によって、その内容にはかなり差が出てくるのは当然の事ではある。しかしここでいう“夕食”とはその内容というよりも、その素材や料理をいかに活かした配膳や接客面でのサービス状態ができているかが注目点となる。ただし当日の混雑状況などにより100%満足のいくサービスが受けられるかどうかは難しい所ではあるものの、忙しいながらもいかにお客様に満足して頂けるかという志しだけはその態度や言動から察知できるものでもあります。

掻い摘んで言えば“温かいものは冷めないうちに・・・” “冷たいものは温まらないうちに”という配慮がなされているか否かとなる。夕食というその宿泊費の大半を占める主要な部分においてどれだけ心のこもったサービスを提供出来ているか否かが最終的なお客様満足を得られるか得られないかの分かれ目ともなると思います。その大きな部分に、いくら人手不足で忙しいとはいえどもいい加減であるとしたのなら、そのホテル・旅館はきっとどこをとってもお客様満足とはかけ離れた“二度と行きたくないホテル”となってしまうのは必然でしょうね!ひどい場合は、温かい物も冷たい物も、ご飯やデザートまでもが一色単に配膳してくるようなところもあるくらいですから。。。

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